秋季強化合宿を実施しました
11月2〜4日の2泊3日で強化合宿を実施しました。従来とは異なった内容で実施した今回の強化合宿でした。従来は組手競技に特化させた内容の合宿でしたが今回は組手に
限らず型や基礎体力面の強化にもとりくみました。基礎体力面についてはここ数年その
低下を稽古を通じて痛感しておりました。その原因である環境の変化、例えば外遊びをあまりしない、
ゲームやSNS関連の機器を使った日常生活などが大いにあるかと思います。親が働いて稼ぐ、忙しくて時間がない、子供と向き合う時間が少ない、すると子供は好きなことばかりに目がいく、それは手軽に楽しめるゲームなどになってしまうという。。。でもそうやって育つと、例えば思考が乏しい、わがままで協調性がない、人と仲良くできない、といった弊害が後々、将来に現れる悪循環になると危惧します。
型の強化についてですが、空手はやはり何といっても型に醍醐味があります。それは型を学ぶことで鍛えられる身体、気迫、技術習得への意欲。。。教育として考えても空手の型を学ぶほどその人を育成できる優れた伝統文化はないのです。例えば同じ動作を繰り返し稽古する強さ、それによって鍛えられる身体こと、そして気魄のこもった強い魂になっていくこと。。。その要素が伝統文化である空手にはあるということです。
組手競技の稽古はどちらかというと目の前の目標に向かって努力すること、楽しむことに
なると思います。相対する稽古になる競技組手は子供達の近い目標として大変重要です。
今回は普段の稽古でなかなかとりくめない後ろ蹴り、後ろ廻し蹴りという競技用の蹴り方を指導しました。子供達が一番楽しそうに稽古していました^^
繰り返しますが今回の合宿は従来とは趣旨と内容を変えて実施しました。参加者も限定し少数での合宿、場所も大きな施設でなく時間規制などのない自主性主導の自前の道場で行いました。
稽古内容は従来よりきつく子供達は半べそ(笑)かくような場面もありましたが解散式での子供達の感想や雰囲気は従来の合宿と比べ充実した達成を感じられました。そしてそれは日常の生活である学校生活や学業その他に自信として必ず現れるのではないかと思います。
武道合宿の真の意義とは何かを主催者としても考えさせられた有意義な強化合宿となりました。
参加者の皆様、保護者様、ありがとうございました。